6月24日(日)に控えた「サバニ帆走レース」に備え、沖縄県、宜野湾マリーナにてサバニ練習の始まりです。
サバニ練習メンバー:晋太朗、中村(俊)、宮澤、山野、小澤、阿川、杉村、武田、奥田、大森、古賀
サポート:社長、伊良波さん(※1)

※1 伊良波さんは、「CHART・HOUSE」というヨット屋さんで、いつもお世話になっているとっても優しい方です。

1日目、天気は曇り時々雨。那覇空港からまっすぐ宜野湾マリーナへ直行し、お昼過ぎに到着。

気温は18℃前後と肌寒い気候でしたが、新アルファウェーブ・サバニ艇の進水式がとりおこなわれました。

サバニオーナーである会長より、お米とお酒(もちろん泡盛)を新艇サバニに供え、皆で安全を祈願して泡盛の回し飲みです。(おいしかったぁ)




泡盛を回し飲み♪ちなみにこのひしゃく「アンパンマン」(笑)


そして、おそるおそる海に進水させ、無事に初進水となり皆拍手!


まずは社長が初乗艇すると、

「ぅぉおおお」

かなりバランスを取るのが難しいといった感じで、右に左に傾き、早くもチン(沈没の略)か?(この時点では一同、やはりアウトリガーの必要性を感じていました。)

とりあえず初チンは免れ、社長のサポート艇と一緒に、古賀、阿川、杉村の3名(漕ぎ手2名と、舵取り+セーリング1名)でマリーナ湾内を1周してみます。
奥は会長のCABO


右側のゴムボートがレースで使用する伴走艇。


まずはゆっくりと漕ぎ出してみると、艇はだんだんと安定さを増し、スーッと艇身がのびていく感じで、とても気持ちいい感じ。まだ慣れていないのでスピードに乗る、というところまではいかないが、競技用ボートのシェルやスカルに近いものを感じた。(といっても、あくまでマリーナ湾内なので波が全く無い状態での話しですが)

他のメンバーに交代し、全員試乗してみたが誰もチンすることなく無難に乗りこなしていた。(さすが皆フットワークよく、乗れば乗るほどにうまくなりそうな感じ♪)
ただ事前に、山城さん(※2)からエーク(オールの事)の使い方を教えてもらった事がとても効いています。キーワードはロングストローク。出来るだけ前傾になり遠くから入水し、深く長くゆっくりとしたピッチで漕ぐ事がポイントだという事を教わりました。


※2 山城さんは、「まいふな」号にて、例年サバニレースに参加されており、なんと第4回(2003年)では優勝もしているまさに海人という言葉がぴったりの方です。他にもモヤイ結びやクリート結びといった基本的なロープワークなど、色々と丁寧に教えて頂きました。山城さん、本当にお世話になりました。

というわけで、今日はサポート艇の組み立てやサバニの艤装、進水式もあったためここでお開き。

2日目、今日も天気は優れず曇り時々雨。ホテルから宜野湾マリーナへ向かい、10:00過ぎ頃に到着。

2日目は、チンからの復旧作業手順の確認と、外洋(といっても片道300~400マイル(1マイルは1.6㌔)くらい)という近場でのセーリングを試行する予定。

・・・寒い。ここは沖縄なはずで、3月末は夏日だったと聞いていた。なのに寒い、とにかく寒い、半袖のラッシュガードに海パン・・・

こ、これでチンの練習かぁと、ちょい弱気モードでサバニ出艇の用意をしていると、伊良波さんが、

「ウェットスーツ人数分借りられるよう手配したよー」

「よっしゃぁぁぁ」と一同。

伊良波さんありがとうございます。みんなこれで俄然やる気が出てきましたっ。

ウェットに着替えると、「ぉおおおお、あったかい」さっきまでとは皆の動きも全然違い、山野なんかは泳げないのにとりあえず海に飛び込んだりしてはしゃいでる(もちろんしっかりとライジャケを付けて♪)

メンバーのテンションも上がったところで、まずはチンの練習。予想では、乗るのが大変でリカバリ出来るまでに相当苦労するんだろうなぁ、と思っていたのですが、意外にも簡単に乗り込む事が出来た。まず、両側から2人が押え、1人が乗艇しあか汲み(バケツの事)で海水を一心不乱に汲み出す。ある程度海水が減ってきたらもう1人乗艇し、今度は2人で汲み出す。最後の1名が乗艇し海水がほぼ無くなったらリカバリ完了。といってもチンからリカバリ完了まで10分くらい掛かってしまうのですが、山城さんのチームは3分でリカバるそうです・・・す、すごすぎる。本番までにはせめて5分くらいまでもっていけるよう練習しなきゃ。


必死で海水を汲み出す宮ちゃん。


お昼ご飯ターイム♪


次は外洋に出てのセーリング。セーリングはとっても難しい。私はボート部出身ですが、セールに関しては全くのトウシロ。経験者である晋ちゃんや杉やんがいなければとうてい扱えない代物です。タック、ジャイブ、ブーム、クローズホールド、ランニングといった単語がなにやら2人の間で交わされているが、周りのメンバーは言葉の意味さえもわからない状態なので、今回は経験者の2人にお任せし、なにわともあれ出発っ。


湾内からそれほど離れていないものの、やはり外洋、風も波も湾内よりずっとあり、セールを張ったサバニはスピードをあげる。
セールを張る事で艇がヒール(傾く事)している事と、風による波の影響で何度もチンしそうになったが、なんとかこらえつつ、目標としていた折り返し地点まできたため、さぁ折り返そうと、セールの向きを変える(これをタックとかジャイブとかといいます。)

しかーし、この向きを変えるという動作、一筋縄ではいきません。風を受ける向きが変わるわけなので、当然サバニもバランスを崩す。
体の体重移動で右に左にバランスを取りながらなんとかこらえようとするが、、、チンです。

向きを変える際はスピードが落ちるのだが、どうやら、タックやジャイブ中も漕ぎ続け、ある程度のスピードを維持する必要があるようです。また、外洋上でサポート艇とのメンバー入れ替えの練習も行いました。その後なんとか、マリーナに戻るため、セールや力漕で帰着しましたが、外洋の難しさを実感しました。(もっと沖に出たら、さらに波も高いとの事ですし。)

メンバを入れ替え、何回か外洋練習を繰り返した後、タイムリミットとなり、今日の練習はここまで。

3日目、最終日ですが今日も曇り時々雨。ホテルをチェックアウトし宜野湾マリーナへ向かい、9:30頃に到着。

皆、2日目の練習でチンしたり、外洋に出たりで、明らかに初日とは違い、大分慣れてきたことが見て取れました。漕ぎ方についても声を出して(入水時にキャッチ、キャッチと声を出して漕ぎます。社長から、時おり荻野目洋子のダンシング・ヒーロのサビにある「今夜だけでも~シンデレラボーイ♪」の振り付けを入れて!の指示がありましたが、さすがに誰もやらず(笑))リズムよく漕げるようになり、セーリングでも体重移動しながらなんとか漕いでみたりと、上達振りが伺えました。ただ外洋に出るとなかなか予定通りに帰着できず、最後は帰りのフライト時間を気にしながらもなんとか練習を終え、今回のサバニ合宿は幕を閉じました。

短い間でしたが、山城さんのご協力もあり、初めてにしてはなかなか中身の濃い練習が出来たのではと思います。最初は25海里(1海里=1.85㌔)という長い道のりで必要なのはやはり体力と考えていました。確かに体力があるに越したことはないのですが、必要なのは、リズムとバランス、そして何よりもチームワークが大切だと実感しました。目標は完走と言いたいところですが、それよりも皆が1つになって力を出し切る事に重きをおいて、楽しくレースに臨みたいと思いました。

最後にお世話になった方々、本当にありがとうございました。色々とご迷惑をお掛けしてしまいましたが、また宜しくお願いします。

以上、サバニ合宿レポートでした。

追伸 : セーリング、舵取りがわからないままだと、いつまでも晋ちゃん、杉やんに負担が掛かってしまうので、近くディンギーによる勉強会を開催するので、メンバーは参加して下さいね。

おまけ・・・サバニだけにサバ寿司ってか