こんにちは、2度目の投稿になります、Tokuchanです。
今回はレースの様子をまとめたので少々長めになってしまいました。(お時間のある時にお読み下さい)


レース前日の模様は「サバニ帆漕レース2015 ついに本番!!!【レース前日編】」をご覧ください。

それでは、レース当日の様子を書いていきたいと思います。

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6月27日(日) 曇りのち晴れ

いよいよ本番当日の朝!にしても熱いな~
ん?風が強い?・・・心なしか昨日よりも(泣)

とにかく準備を済ませ、集合場所に7時前に集合。
固唾をのんでコース決定の島内放送を待ちます・・・
(朝7時に本番レースのコースが、予定通り「那覇コース」になるのか、強風の影響で「島内コース」になるのかが発表されます)

クバ笠を被って待つ一同
▲チームで統一したクバ笠(沖縄の民芸品)を被って待つえすぷり一同


お、放送が流れ始めた。ん?あまりよく聞こえない・・・

すると「今日は島内レースみたいだよ。」と社長が一言。
あぁ、宿の方から聞いたのですね。
そういえば「ナトゥーラ」の娘さんも今回のレースに参加するらしい!
てことはライバルの宿に泊まっていたのか!!?

話は戻りますが、今回は島内レースになってしまいました。
予想は付いていたが、やはり残念だ。
とも言っていられないので気持ちを切り替えレースに臨みましょう!


本番でのえすぷりのチーム構成について説明します。
サバニ、サポート艇のヨット(Swan 42)・ゴムボートの3構成となっています。
レース中はヨットで交代要員が待機し、交代時にゴムボートに乗り換えてサバニに向かうという流れです。


さぁこれからスタートの準備をしましょう。

港に停泊してあるヨットまで移動して各自の荷物を積みます。
そして宿のおかみさんの作って下さったおにぎりを食べて、朝から元気100倍!
美味しく頂きました。ごちそうさまでした!!

ここからスターティングメンバー(1レグ)とサバニ押し出し組(※)は、スタート地点である古座間味ビーチへ向かいます。
※スタート時にサバニを押し出すのは、スターティングメンバー(6人)だけでは苦労するだろうというゴリさんの提案で、より良いスタートをする為に交代要員のメンバー(6人)もスタート地点に向かいました。

クバ笠の申し子
▲お二人についていきます!!!
工事のおじちゃん
▲あ、おはようございます!朝早くからご苦労様でーす!!!
いざ古座間味ビーチへ!
▲各自でエーク(パドル)を持って移動

色んな人に出会いながらの徒歩20分、ようやく古座間味ビーチに到着しました。

到着~!!!

今回は島内レースになったことで、急遽ポジション③と④が入れ替えとなりました。
(ポジションに関しては【レース前日編】参照)
那覇までのコースであればレース中、ほとんどの時間風上(船の右)から風を受けるので、
比較的漕ぐ時間が少なく、重心が軽くて済む風下(船の左)側に女性陣を配置する予定でした。
しかし島内では大きく円を描くようなコースであるため、
風向きが一定ではなく漕ぎがメインとなる直線も多いことからこのポジションへ変更することとなったのです。

準備を終え、レース開始まであとわずかです。

みんないい子
▲みんないい子に待ちましょう

9時半になり、スターティングセレモニーを終えました。
ついにスタートまであとわずか!


さぁスタート位置に並び、カウントダウンが開始。
「・・・3、2、1、スターーーーート!!!」

【スタート】
時間 09:40:00
クルー ①古賀、②本田、③平間、④甘糟、⑤石黒、⑥田淵

スタートはかなり順調でした!
1、2を争うほどの速さ!!!
行けぇーーーえすぷりぃーーーーーーー!!!!!!

スタート直後の古座間味ビーチ
▲スタート直後の古座間味ビーチ

しかし、そんな順調にはいきませんでした。
だんだん疲れから漕ぎにも勢いがなくなり、声も出なくなってきます・・・
そして次々に抜かれていくチームえすぷり。
その中でも古賀さんが定期的にみんなに声をかけ、気を引き締めてくださっていました。

スタートから25分、セール(帆)を降ろしてゴリさんも漕ぎ要員になります。
セール(帆)を降ろしたことで、漕ぎのみが推進力となります。
ゴリさんはやはり力強い・・・!!

そのままセール(帆)を上げることなく、40分以上漕ぎ続けていました。


一方その頃ヨット組はというと、
ゴムボートを運転する社長を含めたスタート押し出し組と合流してえすぷりのサバニを探して移動を始めました。

海の似合う男たち
海の似合う男(?)たち
▲本日も操縦は小池さんです


コース上にセール(帆)の色がえすぷりらしきサバニを発見!
「がんばれ!えすぷりーーー!!!・・・ん?」
近付いてみるとセール(帆)が同系色の別のチームのサバニでした(汗)

早く本物のえすぷりを見付けて交代しましょう!


【交代1】
時間 10:45(1:05)
クルー ①古賀→奥田、②本田→土橋

サバニとゴムボートが合流し、ついに初の交代です。
ゴムボートとの連携も慣れていないことから、苦戦を強いられました。

乗り換えが終わり社長に「ファイトー!」と声を掛けて頂き、少し元気を取り戻したようなクルーたち。
やはり交代してすぐのメンバーは漕ぎに勢いがあります。
他のメンバーも1時間以上漕ぎ続けていましたが、それに負けじと漕いでいます。

交代して3分、勢いに乗り始めたころで、再びセール(帆)を上げました。
実際に漕いでいるとわかるのですが、セール(帆)が風を受けている時は漕ぎが軽くなります。


その後再びセール(帆)を降ろしてから数分、右前方に数隻のサバニ発見!
田淵さんが「(あのサバニを追い抜けるまで)あとちょっとだよー!」と声を掛けクルーを活気づけます。

接戦!!!
(↑画質が悪くてすみません)

田淵さんも漕ぎ手に加わり、さらに勢いを増すえすぷり!
そして追いつき、ついに抜いたーーー!!!!!
この時はヨット組も大盛り上がりでした。

行けーーーー!!!!
▲いいぞ!えすぷり!!

そして2度目の交代です。

【交代2】
時間 11:00(1:20)
クルー ③平間→杉田、④甘糟→池谷

大きく船が揺れる中、交代に支障が出ないよう全員でバランスを取ります。
そして何とか無事に交代を終えました。

ここまで交代なしで1時間20分漕ぎ続けた平間さん、甘糟さん。
今回のレースで最も長い時間漕ぎ続けていました。
本当にお疲れ様でした!!


交代して数分、セール(帆)を上げます。

順調です!

田淵さんが定期的にアドバイスなどの声掛けをします。
「左漕ぎ合わせて!」「いいよー今4ノット(時速7.4km程度)出てるよ!」「あそこを超えるまで頑張ろう!!」
疲れているクルーはこの言葉に元気づけられ、「漕ぐぞ!」という気持ちになります。


【交代3(船内乗り換え)】
時間 11:09(1:09)
クルー ⑤田淵⇔⑥石黒

船尾のポジション⑥のヘルムスマン(舵を取り)はエーク(パドル)で船の進行方向を決めるポジションです。
言葉で言うと簡単そうなのですが、風の状況や船のバランスによって調整が必要で、船の状態が把握できていないとこなせないポジションなのです。


ゴリさんパワー
画像(↑)を見て頂ければわかるように、船全体のバランスによってはかなりの力が必要だそうです。


【交代4】
時間 11:28(1:48)
クルー ③土橋→荒川

最初に比べると少し交代がスムーズになってきた気がします。

しかし交代から約15分後のことです、バランスを崩し、水が船内に!!!
危うく沈(転覆)するところでした・・・。
すぐさま淦汲み(船内の水出し)をし、セール(帆)を降ろして態勢を立て直します。

今回のレースではまだ沈(転覆)をしていません。
このまま沈(転覆)せずにゴールを目指しましょう!

見守るサポート艇
▲近くで見守るサポート艇(ゴムボート)


【交代5】
時間 11:48(2:08)
クルー ①奥田→本多、④池谷→武藤

この時の交代は①と④のポジション交代でした。
①はバウ(船首)の交代でもあるにも関わらず、ゴムボートはサバニ後部側での交代となっていました。
奥田さんがゴムボートまで船内を移動し、交代したりょうまさんもバウ(船首)まで立って移動をするという形になりました。
これでは船が揺れてしまいます。
交代しないクルーは、船を安定させるために交代中も漕ぎ続けました。

交代も完了し、ゴールまであと少しです!

小さくなっていた声もりょうまさんが加わったことで少し復活しました。

最後の折り返し地点
▲最後の折り返し地点である岩場(迫力がありますね!)

この岩場を超えたら最後の直線です!


【交代6】
時間 12:00(2:20)
クルー ③杉田→徳井

ゴール前最後の折り返し地点を越え、交代となります。

周りに他のチームの姿は見えません。
ですが残りわずかです、最後まで全力で漕ぎましょう!


進行方向が変わったことにより風向きも変わり、しばらく上げていなかったセール(帆)を上げます。

ラストスパート!

さぁゴールは目の前、最後はセール(帆)降ろしてゴール地点まで最後の漕ぎです。
「1・2・3、1・2・3、」と息を合わせて漕いで行きます。

そしてついに・・・!!!

【ゴール】
時間 12:16:48(2:36:48)
クルー ①本多、②荒川、③徳井、④武藤、⑤田淵、⑥石黒

ゴーーーーーーーール!!!!!!
(すいません、決定的な写真がありませんでした。。。)

長い道のりでしたが、何とか無事ゴールすることができました。


レース中は終始、田淵さんの優しい言葉とゴリさんの熱い言葉に後押しされ、
クルーたちの気持ちは揺らぐことなく漕ぎ続けることができました。
田淵さん、ゴリさん、2時36分48秒もの長い時間、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!

会長、社長、小池さん、晋太朗さん、ヨットやゴムボートからの声援・サポートはありがとうございました。
最後まで沈(転覆)することなく、全員で完走することができました!



さて、レースの結果はと言いますと、、、

レース結果表

40チーム中34位!
ですが6チームは途中でリタイア。
つまり、完走した中では最下位です。。。

とても悔しい結果となってしまいました。
とはいえ、無事にゴールすることができたことは素晴らしい経験になったと思います。


↓GoProで撮影したレース中の動画です(編集:りょうまさん、再生時間:約8分)


動画を見て頂くと言葉では伝えられないレースの緊迫感が伝わると思います。



それでは表彰式に・・・
と言いたいところだったのですが、
長くなってしまったので今回はここで一区切りとさせていただきます。

表彰式・祝賀会の様子は、後日投稿するサバニ帆漕レース2015 ついに本番!!!【表彰式編】」をご覧ください。

表彰式ではまさかの展開が・・・!??


ゴムボートからヨットへの乗り換え

迫力のワンシーン