2ヶ月半に及ぶ新人研修も中盤を迎えたGW明けの5/19~21にかけて新人研修旅行としてTJK(東京都情報サービス産業健康保険組合)の金谷城スポーツセンター(千葉県富津市)へ行ってきました。
 毎年開催しているこの研修旅行の目的は、以下のとおりになっています。
 ・当社の社員として、また一社会人として恥ずかしくない態度と行動を身につける
 ・コミュニケーション能力に磨きをかける
 ・人生を豊かにするために、仕事と遊びのメリハリを身につける
 ・先輩社員との交流を深める
 ・毎日のプログラム研修からの息抜き


 今回の旅行で計画したカリキュラムは、以下のとおりです。
 ・基本設計のグループワーク
 ・マナー研修(素敵な社会人になるために)
 ・ホウレンソウ
 ・相手に伝える話し方
 ・リフレッシュ1(バレーボール)
 ・リフレッシュ2(テニス)

 新入社員だけでなく、同行する先輩社員が社員として人生の先輩として、手本となる行動を示したいものです。

 ■1日目
 新人はいつもどおり三田研修センターに集合、朝礼後に本社見学のため移動(センターから本社までは徒歩5分)。新人からの自己紹介や本社での業務紹介後、各車に分かれて金谷城を目指します。 金谷城までは1時間ちょっとのドライブを楽しみます。社長の車に配車された新人の中には、始めはとても緊張している人もいたようですが、皆で持ち寄った音楽を聴きながら東京湾アクアラインで海の景色を眺めたり、緑の濃い館山自動車道で癒されたりしているうちに、1時間程で目的地に到着しました。
 チェックイン後は研修室に集合して、今回の研修旅行の目的の再確認をして昼食時間となりました。
 昼食に関しては、数日前にメニューを見ながらオーダーを決めていました。
 ・初日の夕食は絶対に刺身だろうな。よし、刺身定食は外そう。
 ・3日目の昼は、胃が疲れているかな。だったら蕎麦かな。
 ・若手はやっぱり大盛りだよね
 ・などなど
 くだらないことに真剣に取組む社員たちがいました。

 13:00~16:00 基本設計のグループワーク1
 最初のカリキュラムは、実際の業務に近い内容として「基本設計とプレゼンテーション」です。プログラムのことは知らない擬似お客様(先輩社員)から要望を聞き出し、提案書をまとめて発表するというものです。
 お客様役の先輩への質問は1対1で行うルールとしたので、質問をする人はお客様に分かりやすく質問し、お客様が発言した内容を分かりやすくメンバーに伝えなければならなりません。
 新人を3チームに分割し、そこにお客様役の先輩とアドバイザー役の先輩が入って進めて行きます。新人が質問事項や提案内容をまとめている中、口出しをしたくて仕方が無い先輩社員を「失敗するのも貴重な経験だから、出来るだけ見守ってあげて!」と伝えてあるので、どんどん時間だけが経過していきます。それでも焦るのは見守っている先輩だけ。
 あっという間に本日の作業時間は終了し、残りは明日へ持ち越しとなりました。


 16:00~17:15 マナー研修(素敵な社会人になるために)
 一仕事終えて後から合流した営業の奥田君からの講義。社会人とは会社に勤める人ではなく、社会に接する全ての人と定義した上で、今回の旅行を通して学びえる多くの事を題材に、当社の社員としてだけでなく、社会人としても格好よく生きて行こうという内容。
 ・団体行動で気をつけるべきこと
 ・席次、先輩の車に乗るとき、宴席のマナー
 ・風呂など公共の場で気をつけるべきこと
 全体として、マナーとは相手に対する心配りのこと と言う内容でした。当たり前のことばかりでしたが、みなさん当たり前に出来ていますか?


 17:20~17:50 ゲリラ的バドミントン
 マナー研修後は夕食まで自由時間となっていたが、社長がどうしてもバドミントンをやりたかったらしく、新人を誘って施設内の体育館でバドミントンが行われた。汗だく。

 18:00~20:00 夕食
 宴席でのマナーに気をつけながら楽しい夕食のひと時。先輩と後輩の距離が一気に縮まる魔法の時間。おいしい料理と今日の出来事などを肴に、美味しいお酒を大人らしく楽しむ事が出来たのではないでしょうか?


 夕食後~22:30 非公式イベントとしてカラオケ
 グループワークに参加した先輩社員が、明日への対策会議を実施している頃、そんなこと夢にも思わない新人と他の全員は、カラオケで乗りまくっていました。社長のダンスも何年ぶりかに楽しめました。
 後から合流して感じたことは、皆の自己表現力がとても豊かであること。「その個性を普段の研修中も見せてくれ!」と強く願ってしまうのは、研修担当者の宿命でしょうか? 上手に歌うA先輩や格好良いM先輩や周りを盛り上げるS先輩は、カラオケだけでなく仕事中も素敵なんだけどなぁ。

 カラオケに熱中してしまい、大浴場があと20分で営業を終了してしまう状況で本日は解散。明日も研修頑張りましょう。


 ■2日目
 9:00~12:00 基本設計のグループワーク2
 昨日に引き続き、「基本設計とプレゼンテーション」。午後からは皆の前でプレゼンテーションを実施予定なのに、各チームとも成果物が何も無いどころか話すことに夢中になってしまっているので、前夜の打ち合わせ結果どおり、以下の指摘を行いました。
 ・30分以内に何か質問をすること
 ・何をいつまでに行うか計画すること
 指摘後に資料作成に入ったので、先輩たちは少しホッとした。残り時間は少ないのでプレゼンに向けてラストスパートしてください。


 13:00~15:20 基本設計のグループワーク3
 いよいよプレゼンテーションを行います。各チームとも準備不足ではあります。ここでは先輩たちの厳しい評価の極一部を紹介します。
 まずはCチーム。このチームは、比較的早い段階から質問するなど動きは良かったのですが、お客様の要望を満たせていない設計になってしまいました。完成した資料も基本設計というよりは要件定義といった粒度の荒いものになってしまいました。発表時間も持ち時間10分に対して、半分ほどしか使わないなど、アピールが弱かったのではないでしょうか。
 続いてBチーム。このチームは他のチームには見られないアイディアを盛り込むなど発想は良かったと思います。しかしワンマンチームの傾向がありました。また意見の統一ができないままプレゼンに挑んだために、プレゼン中にチーム内で内容が食い違うなど、致命的なミスもありました。
 続いてAチーム。このチームは役割分担が良く出来ていました。しかし、お客様の業務を誤解していたため、見当違いの面が見られました。さらに資料の準備不足を補うためにホワイトボードを使用しましたが、これも更に準備不足だったので、プレゼンを聞くお客様に混乱を与えてしまいました。 全チームのプレゼン終了後に質疑応答を行いましたが、それなりに質疑はありましたが、残念ながら活発な意見交換が行えたという状況ではありませんでした。このような場でこそ、昨日のカラオケのような自己表現能力を発揮して欲しいものです。


 15:30~17:20 リフレッシュ1(バレーボール)
 本来テニスを予定していましたが、残念ながら雨のためバレーボールに変更。宿泊施設に体育館があるので融通がききます。ここは当社バレー部の尾嵜君に取り仕切ってもらいました。
 遊ぶときもダラダラしないで本気で熱く楽しむのがアルファ・ウェーブの流儀。準備体操後は先輩後輩ミックスの3チームに分かれて本気の試合です。メンバーを見る限り、どう見ても社長擁するBチーム圧勝の気配が漂っています。試合になるんでしょうか?
 ところが、総当りで3試合を終了時点で全チームが1勝1敗で横並びとなりました。さすがに経験者が本気でアタックすることはしないのですが、試合をしていても観戦していても心が躍ります。こんなとき当社では自然に上下関係が無くなります。みんなが笑顔で本気で楽しめています。
 もう一度総当り戦を行い、優勝は我々Aチームとなりました。ども。そして優勝チームには尾嵜君から全員にハーゲンダッツが振舞われました。ごちそうさま。


 17:20~17:50 ゲリラ的運動
 本来のシャワータイムを利用して、熱い心に灯がついた人たちは、バドミントン、卓球、バスケなどで更に汗を流した。
 一方奥田君たちは、夜に新人と部屋飲みするための物資購入のため買出しへ。見た目と違ってチョット素敵ですね。

 18:00~20:00 夕食
 夕食タイムを利用してプレゼンの結果発表をしました。優勝チームには社長賞としてチーム全員にハーゲンダッツが振舞われることになっています。
 そして何と優勝は総得票数が同数で2チームありました。ごちそう様でした。

 その後
 男性社員は部屋飲み、女性社員は大浴場でガールズトーク。トークの内容は内緒らしく、教えてもらえませんでした。
 日にちが変わる頃には部屋飲みに女性も合流し、大変盛り上がりました。私は途中で切り上げましたが、皆は噂では4時頃まで飲んでたとか・・・。

 ■3日目
 9:00~10:15 ホウレンソウ
 志村さん、御手洗君によるホウレンソウの講義。
 しかし、新人で1分程度の遅刻が数名。先輩社員は5分前に全員集合しているのに・・・。どんなに遊んで疲れても、次の日は本気で仕事するのがアルファ・ウェーブの流儀。新人諸君、先輩社員のこんなところを見習ってください。
 本題の講義ですが・・・私たちは、技術者である前にビジネスマンで無ければならない。ビジネスマンには報告/連絡/相談は必須です。どんなときにホウレンソウが必要か理解してください。また、メールでのホウレンソウも理解してください。


 10:20~11:30 相手に伝えよう
 ホウレンソウが「どんな場合に報告などするか」の講義だったのに対して、ここでは「どのように報告などするか」を実践しました。
 各人が先輩から鋭い指摘を受けました。話の粒度などに気をつけて、端的に分かりやすい説明を常に心がけてください。


 11:30~12:00 社長の話
 最後の講義は社長から「人のつながりを大切にし、より良い会社を作っていきましょう」という趣旨の話でした。


 13:00~15:00 リフレッシュ2(テニス)
 研修旅行最後の公式行事のテニス。昨日の雨模様とは打って変わって快晴。今回はテニス部員が参加できなかったので社長、庵治川さん、尾嵜君の仕切り。事前にどのように仕切るか打ち合わせを開くなど、イベントしては本格的でした。
 庵治川さんから未経験者向けに簡単な指導があり、ラリーを経て試合へ。ここでも皆、笑顔で本気で楽しみました。
 そして、怪我も無く無事テニスを終了し、そしてこの研修旅行の全日程が終了となりました。


 最後に
 現地で各車に別れて解散しましたが、復路で地方出身者などがあまりに行かないような場所である「海ほたる」に立ち寄ったところ、ほとんどの車が立ち寄っていました。潮風と海の香りが心地よかったです。


 後日、新人のほぼ全員が日報に同じようなことを書いていました。代表して一人分を転記します。 企画者側の先輩社員としては、良い手本を示すことが出来たと自負します。

 -新人の研修日報から「感想」を抜粋-
 とても楽しく、そして全てに於いて学びがある旅行でした。
 「楽しい」という点に関しては、社長、先輩社員、同期との交流が多々あり、人と関わることでの楽しみを感じることができたということです。また「学びがある」という点においては、プログラミング以外の勉強ができたことに始まり、社会人としての意識、先輩方の気遣い、人に何かを伝えようとする姿勢など、本当に至る所に学びがありました。
 アルファ・ウェーブの社員の魅力を間近で大いに感じることができ、本当に楽しく、濃く、充実した3日間でした。どうもありがとうございました。