3月2日(日) 晴れ 長潮

春一番が吹いてから一週間、徐々に暖かくなると共に花粉症の方にはつらい時期がやって来ました。しかし、沖に出れば花粉は舞っていないので治るかも? いや、やっぱりまだ寒いので鼻水は出ます。

今回は約1年ぶりの深場釣りです。水深300メートル以上の場所でキンメダイを狙います。
釣れる前から頭の中では、キンメの刺身、煮付け、干物と皮算用をしております。

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前日は風が強く出港禁止だったようですが、今日は大丈夫そうです。
9時半過ぎに浦賀を出港し、以前社長が見つけたキンメポイントへ向かいます。

ポイントに到着し、仕掛けの準備を開始。普段よりかなり重い約1.5キロの錘にサバの切り身を付け大型電動リールでいざ300メートル底へ投入。



投入から底にたどり着くまでにさすがに時間がかかります。先に一投目を投入した社長の仕掛けに何か掛かったようで竿先がツンツンと海へ食い込んでいます。
当たりがあってから少し食わせの間をつくり巻上げ開始なのですが、海面まで巻き上げるのに10分近くかかります。その間にもたまに引きを感じ、何が上がってくるのか楽しみな一時です。

しかし、残念ながら1投目は途中でばらしてしまったらしく海面まで上げることはできませんでした。

2投目では、真っ黒な体にエメラルド色に輝く不気味な目を持つカラスザメと口からボコッと浮き袋を吐き出しているグロテスクなドンコ(チゴダラ)が上がってきました。
何やら300メートル底の深海では不気味な生物が色々いるようです。

3投目、口の中が真っ黒なノドグロとやたらヌメヌメとしたオキギスなどが釣れましたが本命のキンメが釣れません。



4投目、魚探に映る底には魚群の反応が出ています。竿先にも当たりを感じ今度はかなり期待しながら巻き上げます。

が、山野のラインが残り20メートル位まで上がってきたところで竿先がグンッと一気に曲がりその後スポッと軽くなった感じ。

急いで一気に巻き上げてみると太いPEラインが途中からちぎれています、途中でサメに取られちゃったのかな。。。

ここで山野は終了し、社長も最後の投入。
今回も竿先は良い感じに反応しながら電動リールで巻き上げています。
何が掛かっているか楽しみなこの時間を二人で期待しながら見守ります。
しかし、またしても痛恨のバラシ!海面で魚を見ることができませんでした。

今回はこの辺で終了し、マリーナへ帰港することにしました。



途中、海面からフカヒレのようなものを発見しボートを止めてよく見てみるとどうやらクジラの群れのようです。

ボートの前を10頭以上のゴンドウクジラの群れが時たま海面から頭を出しながら群れで横断しています。

暫らくの間ホエールウォッチングを楽しめたので、キンメは釣れなっかですがとても報われた感じがします。

ゴンドウクジラ

残念ながらこの日のキンメの煮付けの予定は、深海鍋へと変更です。
ヌメヌメのオキギスはかまぼこの原料としては上級品とされているようで、すり鉢ですり身にしました。
ノドグロとドンコはウロコを取り、ぶつ切りにしてそのまま鍋へぼちゃん。

深海鍋

ギスのすり身はふわふわとした食感でさすが高級かまぼこの原料といった感じでした。
ドンコはタラの仲間なので当然、鍋にぴったりでした。