kogajiによる「サバニ帆漕レース」奮闘記!
祝、完走っ!!!!!
6/24(日)に行われた、『第8回 サバニ帆漕レース』にて、我がアルファ・ウェーブ社の新艇『esprit(えすぷり)』は見事、荒波の中5時間59分20秒で17マイルを完走しました!!!
監督 サポート艇 社長:大指一郎
キャプテン 操舵手 古賀幸治
クルー 操舵手 河本晋太朗、宮澤貴仁、杉村亮一、中村俊介
クルー 漕ぎ手 奥田史一、小澤操一郎、山野 剛、
武田 康、河本憲二郎、阿川友彦、KIKI
サポート CABO 会長:河本二郎
サポート サポート艇 CHART HOUSE社オーナー 伊良波一郎
取材 OCEAN LIFE社 野村編集長、カメラマンの塚田氏
※今回、我が「esprit」艇を独占取材して頂きました。レースの詳細な模様は「OCEANLIFE9月号」に掲載されますのでお楽しみに!
6/22(金)に座間味入りしてから6/24(日)の表彰式まで、順を追ってレポートしていきたいと思います。
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6月22日(金) 【那覇】天気:晴/平均気温:28.3℃/風向:南/風速:5m~6m
08:15 羽田空港発
10:45 那覇空港着
11:30 宜野湾港マリーナ着 CABO出航準備
13:30 CABO出航 サバニレースコースを調査しながら古座間味島へ
15:30 座間味島(座間味村)着
16:30 サバニ練習
17:10 高速船組着
18:00 『めんそーれ座間味』にて宿泊
いよいよ本番っ。昨年10月に会長から『来年サバニレースに出るからよろしく頼むよ』とのお達しから8ヶ月、初めは”鯖煮のレース??”とその存在さえもわからない状態からのスタートでしたが、2月に新艇を購入し、4月、5月、6月とサバニとディンギーによる練習を繰り返し、なんとかここまで辿りつけました。
クルーメンバーについても、各部で活躍しているメンバーを集めてはいますが、ほとんどのメンバーはボートやヨット経験が無い者ばかり。それでも皆練習の都度、こうした方がいいとかこの方が安定するとか、試行錯誤を重ね、本番を迎えるにあたりなんとかカタチになってきたかな、というところまで上達したと思います。
さて、話を戻し、今日は初の座間味入り。宜野湾港マリーナをCABOにて出航し、レースコースである、慶伊瀬島(チービシ)、前島、黒島、渡嘉敷島の海況を確認しながら座間味島を目指します。慶伊瀬島(チービシ)付近は潮の流れが強く、島に近づいて沈でもしたら座礁の恐れがあるため要注意。前島は北側にあるハテ島付近が大分浅瀬になっていて、サバニが通れるかどうか微妙な感じ。座間味スタート時点の8:00が干潮なので、レース当日、前島付近を何時頃通過しそうかで判断することに。と、このあたりがポイントです。
というわけで座間味島は座間味村に到着。
「う、海、ちょーきれーーーい!!」
4月に沖縄宜野湾港でサバニ練習した時、海きれいだなーと感動したけれど、その比じゃないくらい透きとおっていました。そして感動もそこそこに早速練習。が、行きは、風と潮でなかなか港から出られずに苦戦したり、帰りはジャイブであて舵失敗し、座間味初沈と幸先の良い?スタートです。(まぁいつもの事という意味で)
早速練習!
なかなか港から出られないー
座間味、初沈!(画像ぼけててすみません。。)
そして、練習終了後、『めんそーれ座間味』にて夕食を取っていると、ここの副オーナー(ほんとはオーナーだと思うが、おかみさんを立ててるんだと思います。どこも一緒ですね。我が家も家では私が一番ペーペーなので。。。)が「ルーヌクス」という艇でサバニレースに参加するとのお話。何っライバル艇の宿なの!?なーんて雰囲気はまったくなく、色々とお話を頂き夕食会も盛り上がりました。(ちなみにルーヌクスとは竜の糞という意味らしいです。(ルーは竜、クスは糞のこと)座間味ではザトウクジラが見れるという事で有名らしいのですが、今回、残念ながら確認出来ず終いでした。)
カンパーイ
「めんそーれ座間味」の副社長&「ルーヌクス」艇にてサバニレースに出場
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6月23日(土) 【座間味】天気:晴のち曇/平均気温:28.5℃/風向:南南西/風速:5m~7m
07:00 『めんそーれ座間味』にて朝食
07:30 今日の宿泊先『ゆうゆう館』に移動
08:00 サバニ練習
13:00 インスペクション(古座間味ビーチ)
15:00 古座間味浜ビーチクリーン(H/H主催)
16:00 艇長会議 (座間味離党総合センター)
18:00 前夜祭 (ヨットレース表彰式合同パーティー)
今日も晴れてて気持ちの良い朝です。ただちょっと風が強いかな。朝食も早々に、オーナーのおかみさんにご挨拶して、本日の宿泊先『ゆうゆう館』に移動。荷物を置いて早速練習。昨日よりも風が強い事も手伝って、港からもスムーズに出られて、昨日よりは順調な滑り出し。
海、透きとおってる~♪
今日は、レーススタート地点である、古座間味ビーチにてインスペクション(艇体検査)や、H/H主催のビーチクリーン企画などがあるため、座間味ビーチ付近の湾内にて練習しました。ここでわかったのが、島付近に近づくと想像以上に波が高く、小舟の「esprit」が制御不能になることがしばしば。その都度、サポート艇に曳航してもらい島から離してもらいました。・・・つまり明日のレースコース取りはとにかく島には近づかない事。これを肝に銘じた一同でした。
『あーっ バ、バテンが折れてるー』
そう、この何回も島に近づいては沈を繰り返していた結果、バテンが折れてしまっていたのです。しかも数本、なんということ!!レースは明日なのに。ちょうど時間もお昼になり、13:00からインスペクションも控えているので、サバニを古座間味ビーチへ。調べてみると、バテンが3本も折れていました。即、CHARTHOUSE伊良波さんに連絡して対応を仰ぎました。
お揃いのH/Hハットが目立つでしょ♪
インスペクション待ち。のんびりとした時間が流れる・・・
んっ?
そして、やっとこインスペクション(13:00からのはずが14:30頃ようやく。。。これが沖縄時間というやつか(笑))を終え、H/H企画のビーチクリーンが行われました。
ビーチクリーンの説明。
海をきれいに!
それはゴミじゃね~
続いて、私と晋ちゃん、杉やんの3名は艇長会議出席のため、座間味離党総合センターへ。
艇長会議では、各チームの出欠状況の確認、当日の風によるコース短縮の可能性や、フィニッシュ時、フィニッシュ後の曳航等の説明などを確認しました。今回より古式サバニクラス(木造、アウトリガーなし、ラダーなし)が出来たのですが、実行委員会より、「espritさんも古式クラスではないのですか?」と聞かれました。「いえ、うちはラダー付きですので違います。。。」、あやうく、「では古式で」と言いそうになりましたが、いくらなんでもラダー無しで練習もしてないのに出来る訳ないよ~と自制心が働き、今回は断りました。今回の初レースで良い結果を残せれば来年は古式で行きたいと思った瞬間でした。ちなみに一番気になったのが、実行委員長より、明日は今日よりも風が吹きそうだという話。今日の風でもかなりあおられて大変だったのに、今日よりも強いのか、不安が募る。。。
さて、艇長会議も無事終わり、我が「esprit」艇は正式に出場資格を得ました!
が、喜んでもいられない。そう、折れたバテンをなんとか修復しなければならない。ここで朗報。なんと会長の奥様が夕方の高速船で那覇から来られる予定でしたので、竹ざおを購入して持って来て頂ける事に。座間味港にて、会長の奥様をお出迎えしてお礼をしたところ、実は持ち込んではいけなかったらしいのですが、なんとかお願いして特別に持ち込みが許可されたとの事でした。奥様ご迷惑をお掛け致しました。本当にありがとうございました。
さて、18:00をまわり前夜祭の開始時刻となりましたが、こちらはバテンの修復開始っ。購入した竹は丸竹でかなり太い。これではシェイプは期待できない。ここで晋ちゃんから折れたバテン2本を1本に束ねて、上2本のバテンはこれでいったらどうか?と、なるほどこれならシェイプもするしいいかも!!早速、折れた箇所は割り箸で補強し、2本のバテンを茶色のビニールテープ(マルゴーで購入。渋谷では109をマルキューと、座間味では105ストアーをマルゴーと呼ぶ。まぁ勝手に呼んでるだけですが(笑))でぐるぐる巻きにし装着、さらに下2本には丸竹を装着し、セールを広げてシェイプさせてみる。
『おぉ、しなるしなる、しかも頑丈♪』
これならOKそうだ。しかも風が強いなら基本2ポンなんで、下2本はほとんど使わないし。と、ようやく修復完了し前夜祭に参加。
前夜祭ではライブも催され、盛り上げようと我が「esprit」軍団はステージ付近にて踊りだす。(実はその横で社長は倒れそうになる照明
を押さえていてくれたようです。も、申し訳ありません~)初参加ながら、既に前夜祭では優勝候補のような振る舞いをしてしまったようで。。。
そして、その後就寝するまでの間なんだか色々あったようですが、あまり記憶にございません。。。(ナニカ)
前夜祭。まだおとなしくご飯を食べてます。
まだまだ
んっ
およっ
まさかっ
いやいや、明日はレースですから。作戦を練らねば。
一致団結?
一致団穴?
・・・明日はどうなる??
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6月24日(日) 【座間味】天気:晴れ時々曇/平均気温:28.2℃/風向:南南西/風速:6m~8m
05:30 『ゆうゆう館』にて朝食
07:15 開会式
08:00 スタート(古座間味ビーチ)
ついに来た。
レース当日。眠気まなこで朝食を取る。前日の泡盛が残っているが今日は長い戦いになると思い、しっかり食べた。ゆうゆう館のおかみさんにお礼を言い一同荷物を持って港に向かう。
『か、風 つよっ!』
昨日、実行委員長が言っていた予想の通り、明らかに昨日より風がある。中止やコース変更になりませんように。。。
7:15頃、開会式が行われ、座間味村長、スポンサーH/H、実行委員長からの挨拶。ほっ、どうやら中止やコース変更にはならないようだ。
レース直前っ。esprit号はどこまでいけるのか!
レース開始前、スタート組で円陣を組み
『えすぷり~~~ファイッオーー』
ベタではあるが皆気合が入る。カウントダウンが始まり『・・・3,2,1』いよいよスタートである。えすぷり号は作戦通り、他艇を伺いながら遅めのスタート。初参戦ということと、隣の艇と接触してトラブルになる事を避けるため様子を見ながらの・・・
「スタート~~~~」
「ガンバレ~!!!」
他艇もいっせいに漕ぎ出す。すごい光景!
1番手は操舵手:晋ちゃん、漕手:山野、奥田。
他の艇は座間味浜を出ると最短コースを狙って左方向に舵を取っているが、我がesprit号は前日の教訓もあり、島に近づかない様ひたすらまっすぐ進む。大分他艇から離されてしまったが、まだ沈もせず順調に帆走中である。そのまま湾内を抜け儀志布島の北側にあるななめの岩山を過ぎたところで交代することとした。ここまでで1時間15分が経過。先頭集団はかなり先まで行っているが、うちとしては作戦通りの展開で上々の滑り出しである。
ここで2番手に交代、操舵手:杉村、漕手:阿川、古賀。
サポート艇からの乗り換えも練習通りスムーズに行う事が出来、今度は黒島の南、渡嘉敷島の北側のルートを目指して出発。風も出てきて大分波も高くなってきたが、その分速力も出てスピードUP♪ヒールしながらもなんとかバランスを取って漕ぎ続け、他艇を1艇かわした。黒島をかわし、前島が近づいて来た箇所で交代。ここまでで1時間43分が経過。順調な感じ♪
3番手は、操舵手:宮ちゃん、漕手:憲ちゃん、小澤。ここで、前島の北側にあるハテ島付近の島の間をサバニが通れるのかサポート艇で偵察に(ほんとはCABOに見てもらいたかったが、見当たらず。。。)と思ったら、なんとサポート艇(ゴムボート)がバウ沈を!バケツを積んでないので、メガネケースやら帽子やらでひたすらに水を汲み出すが、相当海水が入っていてかなり手間取ってしまった。この間に『esprit』は大分前島に接近し、結局渡嘉敷島北側の小島の間は、抜けられなさそうという事がわかりジャイブを行った。・・・がしか~し
”初沈”
すぐさま、練習で培ったサバニリカバリ方法(サバニ合宿レポートを参照)にて復旧開始。さすが皆手馴れていて、練習通りにリカバリ完了。ハテ島北側は浅瀬が続いているので、しばらく北に進んで再度ジャイブ。今度は成功!しかもきれいなジャイブ!同じ失敗を繰り返さない所に集中力の高さを感じました。情報によればここから先は波が高く、だいぶ海況も荒れているとの事で、この辺で交代。ここまでで2時間25分が経過。
4番手は、再度、晋ちゃんに舵を取ってもらい、漕手に杉村とKIKIの登場。そして、サポート艇のクルーを交代させるため、CABOに向かう。サポート艇運転手に、伊良波さん、交代要員として、武田、俊介、山野を乗せて再出発。
他のサバニはいずこへ・・・皆速いなぁ~
ほとんどのサバニ艇は目視できないところまで行ってしまった・・・
サポート艇⇔CABOでクルーチェンジ
丁度このタイミングで、サバニレースを遊覧するフェリーざまみが通過。esprit号の応援として、楠本さん、左近司さん、寳田さんが手を振って応援してくれました。
応援アリガト~~~~!!
がしかし、CABOから見るサバニは時おり高い波に隠れる程で、えっ沈?と思うほどに荒れている。横波があるため、大分上り気味(130℃位)に舵を取っていたとの事ですが、前島を過ぎて3マイルくらい進んだあたりでしょうか、2度目の沈。沈からリカバリまでした所で交代。ここまでで2時間50分が経過。
2度目の沈。写真ではわかりにくいが相当波が高い!!
・・・ここから先、サバニ、サポート艇、CABOに乗っていたほぼ全員が、悪海況の中とても苦しい状況となり、リタイアも覚悟していた。。。
5番手は、操舵手:俊介、漕手:山野、武田。最悪の海況の中で交代後、横波を直撃し間もなく沈。とにかく、この海況を脱出しなければとセールダウン状態で、漕ぎのみで行ってみるかと、リカバリ後なんとか漕ぎ出そうとするが、またしても沈。連続沈に体力のある武田、山野、俊介もかなり辛そうな状態。
先ほど抜かしたサバニにも抜かれ、いつの間にか見えないところまで進んでいる。やばい、後ろを見ればまだ前島が大きく見えるし、チービシはまったく見えない。ということはまだ半分、いや半分も進んでないくらいか。。。既に3時間を過ぎている。リ、リタイヤ・・・いや
『もう1回いけるか~』
かなり体力は消耗していると思ったが、彼等もかなり悔しい思いをしているはず。なんとしてでもここを抜けたい。
『バウを、風上へ!』
もう方向は無視でとにかく風上に進め作戦で再度のリカバリで風上へ。おっ良い感じか!少し進んだかと思った瞬間漕ぎでバランスが崩れ、3度目の沈。さすがにもう限界か。なんとか気合でリカバリをしてもらい、交代。ここまでで3時間19分が経過。
6番手(これで最後だが)は、操舵手:古賀、漕手:奥田、阿川。さっきの3回目の沈で少し希望が見えた、というのも風上に舵を取ることでなんとか進めそうだ、ということと、漕ぎでバランスを崩してしまう、という事。ならば、やはりセールアップして、漕ぎは暫くやめてバランスだけに集中してもらい、帆走のみで行ってみようということに。恐る恐る走り出すと、なんとか帆走出来た。しかし、進む度にバウの左舷側から海水がざっぱんざっぱんと。2番の阿川に海水を汲みだしてもらい、奥田にはバランスを取ってもらおうと踏ん張るがあえなく沈。
う~ん、どうすればいいのか?なんとかバランスさえ取れれば・・・。っとここで、伊良波さんからもっと重心を下げた方がいい。とアドバイスを頂いた。ならばと今度は漕手の2人は座らずに、立て膝状態で、出来るだけ頭を下げる方式で試みる事に。
なんだかんだで、ここまで4時間以上も掛かっている(優勝艇(”ざまみ丸")のタイムは3:05:20(コースレコード)なので、もうとっくにゴールしている艇がいる中で、まだ半分も進んでいない)し、まだ前島が大きく見える位置。しかも次の交代要員が皆船酔いで厳しい状態。自分自身も今の沈でかなりの海水を飲み、相当気持ち悪い。他の艇がアウトリガーを付ける意味が身にしみて分かった気がする。
しかし、トウシロ集団ながら、ここまで頑張って来たんだからなんとかして那覇まで辿りつきたい。
すると阿川が・・・
『絶対那覇に行くぞー、ちきしょー、ウリャーーーー』
と壊れはじめ、、いや、気合を入れました。
ヨシッと、とにかくバランス重視で再出発。するとさっきよりも断然安定している。おっこれはいい。海水は相変わらず入るが汲み出せるレベル。阿川に海水を汲み出してもらい、奥田にバランスを取ってもらう。この方式でなんとか帆走し始めた。もうどれくらいたったか、悪海況を越えてからも突然のスコールでまたも海況が悪くなったりの繰り返しで、とにかく沈せず前に進む事しか考えられない状態が続いた。
沈かと思うほどに荒れている。
とにかく前に。
するとサポート艇の俊介から、
『チービシが見えますよ~』
えっマジで!見ればかすかに島らしきものが見える、あれがチービシか。後ろを見れば前島からもだいぶ離れている。すると伊良波さんから、
『2人漕いでないから、ワンポンにしたらどうだー』
・・・悩みましたが、確かに大分安定してきてはいるし、聞けば速力も3knot程度しか出ていない。しかも漕ごうとするとまた海水が入ってくるような状態だったので、ワンポンの方がいいのか。ということで、もうイケイケでワンポンに。奥田、阿川にはよりバランスに集中してもらうようにし、ワンポンで帆走。速力アーップ。
しばらく進むと左舷前方にセールダウンして力漕しているサバニ艇を発見。んっ、『まいふな』だ。つまり師匠の艇。ほんとならあんなにてこづっていたのに、いつの間にか他の艇に追いついたのかと喜ぶところだが、師匠の艇を抜かして喜ぶわけにも・・・
『山城師匠、すみませ~ん』
と心の中で謝りながら、抜かさせて頂きました。
そしてゴールが見える。もう目と鼻の先だ。。。と思ったら、グッと潮に煽られ、ティラーを離してしまった。するとティラーが海の中に入り込んでしまい水の抵抗で折れてしまった、艇も急に舵が切られる格好となり、ゴール目前にして沈。最悪。(この後の打ち上げ2次会で伊良波さんにこってり絞られました。。。ご、ごめんなさい。。。)とにかく、目前で交代だけはしたくないと、気合でリカバリし、折れたティラーでも操作出来るよう、座る位置をさらに後方にしてリスタート。
気が付くと、今度は右舷前方に見慣れた艇、『まいふな』が。今の沈で抜かれていたようだ。そして、このままゴール。5時間59分20秒。終わってみればタイムリミットの1時間前に完走出来、師匠の顔も立てる事が出来たようで最高の結果となった。
ゴーーーーーーール!!!
お疲れ様でしたー
今大会のLOG
途中、何度もダメかと思ったけど、あきらめないでほんとに良かった。めちゃくちゃ嬉しい。しかもなんと、表彰式では敢闘賞として盾を頂き、もう言葉になりませんでした!!!
座間味村長から敢闘賞として盾を!(嬉)
!!!バンザーイ!!!
山城師匠の「まいふな」が古式クラスで優勝!
師匠から優勝トロフィー泡盛を頂きました。頂きまーす♪♪うまっ
KIKIお疲れ様でした。笑顔がサイコー♪♪
宜野湾港マリーナのハーバーマスターで、サバニレースの実行委員長でもあるマクタさん。いつもお世話になっております。。
最後に・・・
このレースに参加出来た事を、サポート頂いた、会長、社長、伊良波さん、山城師匠、応援して頂いた、楠本さん、内藤さん、左近司さん、寳田さん他アルファの社員の方々、そしてクルーのメンバに心から感謝しています。ここまで来れたのも周りの方の協力なくしては達成できませんでした。
そして、このレースを通じ、改めて感じたのは、チームワークの大切さと信頼感です。皆で協力し、助け合って成しえる事の大切さや楽しさをとても感じる事が出来たと思います。来年以降も続けていき、この気持ちを皆にも味わって欲しいと思います。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
来年は古式クラスを目指して・・・
文 Alpha Wave esprit艇 古賀幸治
☆おまけ☆
次の日、疲れる事を知らないサバニレンジャー達は、プールの飛び込み台でいいだけ遊んだ後、オリオン勝負で4対4のリレーをやりましたとさ。どんだけ~
6/24(日)に行われた、『第8回 サバニ帆漕レース』にて、我がアルファ・ウェーブ社の新艇『esprit(えすぷり)』は見事、荒波の中5時間59分20秒で17マイルを完走しました!!!
監督 サポート艇 社長:大指一郎
キャプテン 操舵手 古賀幸治
クルー 操舵手 河本晋太朗、宮澤貴仁、杉村亮一、中村俊介
クルー 漕ぎ手 奥田史一、小澤操一郎、山野 剛、
武田 康、河本憲二郎、阿川友彦、KIKI
サポート CABO 会長:河本二郎
サポート サポート艇 CHART HOUSE社オーナー 伊良波一郎
取材 OCEAN LIFE社 野村編集長、カメラマンの塚田氏
※今回、我が「esprit」艇を独占取材して頂きました。レースの詳細な模様は「OCEANLIFE9月号」に掲載されますのでお楽しみに!
6/22(金)に座間味入りしてから6/24(日)の表彰式まで、順を追ってレポートしていきたいと思います。
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6月22日(金) 【那覇】天気:晴/平均気温:28.3℃/風向:南/風速:5m~6m
08:15 羽田空港発
10:45 那覇空港着
11:30 宜野湾港マリーナ着 CABO出航準備
13:30 CABO出航 サバニレースコースを調査しながら古座間味島へ
15:30 座間味島(座間味村)着
16:30 サバニ練習
17:10 高速船組着
18:00 『めんそーれ座間味』にて宿泊
いよいよ本番っ。昨年10月に会長から『来年サバニレースに出るからよろしく頼むよ』とのお達しから8ヶ月、初めは”鯖煮のレース??”とその存在さえもわからない状態からのスタートでしたが、2月に新艇を購入し、4月、5月、6月とサバニとディンギーによる練習を繰り返し、なんとかここまで辿りつけました。
クルーメンバーについても、各部で活躍しているメンバーを集めてはいますが、ほとんどのメンバーはボートやヨット経験が無い者ばかり。それでも皆練習の都度、こうした方がいいとかこの方が安定するとか、試行錯誤を重ね、本番を迎えるにあたりなんとかカタチになってきたかな、というところまで上達したと思います。
さて、話を戻し、今日は初の座間味入り。宜野湾港マリーナをCABOにて出航し、レースコースである、慶伊瀬島(チービシ)、前島、黒島、渡嘉敷島の海況を確認しながら座間味島を目指します。慶伊瀬島(チービシ)付近は潮の流れが強く、島に近づいて沈でもしたら座礁の恐れがあるため要注意。前島は北側にあるハテ島付近が大分浅瀬になっていて、サバニが通れるかどうか微妙な感じ。座間味スタート時点の8:00が干潮なので、レース当日、前島付近を何時頃通過しそうかで判断することに。と、このあたりがポイントです。
というわけで座間味島は座間味村に到着。
「う、海、ちょーきれーーーい!!」
4月に沖縄宜野湾港でサバニ練習した時、海きれいだなーと感動したけれど、その比じゃないくらい透きとおっていました。そして感動もそこそこに早速練習。が、行きは、風と潮でなかなか港から出られずに苦戦したり、帰りはジャイブであて舵失敗し、座間味初沈と幸先の良い?スタートです。(まぁいつもの事という意味で)
早速練習!
なかなか港から出られないー
座間味、初沈!(画像ぼけててすみません。。)
そして、練習終了後、『めんそーれ座間味』にて夕食を取っていると、ここの副オーナー(ほんとはオーナーだと思うが、おかみさんを立ててるんだと思います。どこも一緒ですね。我が家も家では私が一番ペーペーなので。。。)が「ルーヌクス」という艇でサバニレースに参加するとのお話。何っライバル艇の宿なの!?なーんて雰囲気はまったくなく、色々とお話を頂き夕食会も盛り上がりました。(ちなみにルーヌクスとは竜の糞という意味らしいです。(ルーは竜、クスは糞のこと)座間味ではザトウクジラが見れるという事で有名らしいのですが、今回、残念ながら確認出来ず終いでした。)
カンパーイ
「めんそーれ座間味」の副社長&「ルーヌクス」艇にてサバニレースに出場
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
6月23日(土) 【座間味】天気:晴のち曇/平均気温:28.5℃/風向:南南西/風速:5m~7m
07:00 『めんそーれ座間味』にて朝食
07:30 今日の宿泊先『ゆうゆう館』に移動
08:00 サバニ練習
13:00 インスペクション(古座間味ビーチ)
15:00 古座間味浜ビーチクリーン(H/H主催)
16:00 艇長会議 (座間味離党総合センター)
18:00 前夜祭 (ヨットレース表彰式合同パーティー)
今日も晴れてて気持ちの良い朝です。ただちょっと風が強いかな。朝食も早々に、オーナーのおかみさんにご挨拶して、本日の宿泊先『ゆうゆう館』に移動。荷物を置いて早速練習。昨日よりも風が強い事も手伝って、港からもスムーズに出られて、昨日よりは順調な滑り出し。
海、透きとおってる~♪
今日は、レーススタート地点である、古座間味ビーチにてインスペクション(艇体検査)や、H/H主催のビーチクリーン企画などがあるため、座間味ビーチ付近の湾内にて練習しました。ここでわかったのが、島付近に近づくと想像以上に波が高く、小舟の「esprit」が制御不能になることがしばしば。その都度、サポート艇に曳航してもらい島から離してもらいました。・・・つまり明日のレースコース取りはとにかく島には近づかない事。これを肝に銘じた一同でした。
『あーっ バ、バテンが折れてるー』
そう、この何回も島に近づいては沈を繰り返していた結果、バテンが折れてしまっていたのです。しかも数本、なんということ!!レースは明日なのに。ちょうど時間もお昼になり、13:00からインスペクションも控えているので、サバニを古座間味ビーチへ。調べてみると、バテンが3本も折れていました。即、CHARTHOUSE伊良波さんに連絡して対応を仰ぎました。
お揃いのH/Hハットが目立つでしょ♪
インスペクション待ち。のんびりとした時間が流れる・・・
んっ?
そして、やっとこインスペクション(13:00からのはずが14:30頃ようやく。。。これが沖縄時間というやつか(笑))を終え、H/H企画のビーチクリーンが行われました。
ビーチクリーンの説明。
海をきれいに!
それはゴミじゃね~
続いて、私と晋ちゃん、杉やんの3名は艇長会議出席のため、座間味離党総合センターへ。
艇長会議では、各チームの出欠状況の確認、当日の風によるコース短縮の可能性や、フィニッシュ時、フィニッシュ後の曳航等の説明などを確認しました。今回より古式サバニクラス(木造、アウトリガーなし、ラダーなし)が出来たのですが、実行委員会より、「espritさんも古式クラスではないのですか?」と聞かれました。「いえ、うちはラダー付きですので違います。。。」、あやうく、「では古式で」と言いそうになりましたが、いくらなんでもラダー無しで練習もしてないのに出来る訳ないよ~と自制心が働き、今回は断りました。今回の初レースで良い結果を残せれば来年は古式で行きたいと思った瞬間でした。ちなみに一番気になったのが、実行委員長より、明日は今日よりも風が吹きそうだという話。今日の風でもかなりあおられて大変だったのに、今日よりも強いのか、不安が募る。。。
さて、艇長会議も無事終わり、我が「esprit」艇は正式に出場資格を得ました!
が、喜んでもいられない。そう、折れたバテンをなんとか修復しなければならない。ここで朗報。なんと会長の奥様が夕方の高速船で那覇から来られる予定でしたので、竹ざおを購入して持って来て頂ける事に。座間味港にて、会長の奥様をお出迎えしてお礼をしたところ、実は持ち込んではいけなかったらしいのですが、なんとかお願いして特別に持ち込みが許可されたとの事でした。奥様ご迷惑をお掛け致しました。本当にありがとうございました。
さて、18:00をまわり前夜祭の開始時刻となりましたが、こちらはバテンの修復開始っ。購入した竹は丸竹でかなり太い。これではシェイプは期待できない。ここで晋ちゃんから折れたバテン2本を1本に束ねて、上2本のバテンはこれでいったらどうか?と、なるほどこれならシェイプもするしいいかも!!早速、折れた箇所は割り箸で補強し、2本のバテンを茶色のビニールテープ(マルゴーで購入。渋谷では109をマルキューと、座間味では105ストアーをマルゴーと呼ぶ。まぁ勝手に呼んでるだけですが(笑))でぐるぐる巻きにし装着、さらに下2本には丸竹を装着し、セールを広げてシェイプさせてみる。
『おぉ、しなるしなる、しかも頑丈♪』
これならOKそうだ。しかも風が強いなら基本2ポンなんで、下2本はほとんど使わないし。と、ようやく修復完了し前夜祭に参加。
前夜祭ではライブも催され、盛り上げようと我が「esprit」軍団はステージ付近にて踊りだす。(実はその横で社長は倒れそうになる照明
を押さえていてくれたようです。も、申し訳ありません~)初参加ながら、既に前夜祭では優勝候補のような振る舞いをしてしまったようで。。。
そして、その後就寝するまでの間なんだか色々あったようですが、あまり記憶にございません。。。(ナニカ)
前夜祭。まだおとなしくご飯を食べてます。
まだまだ
んっ
およっ
まさかっ
いやいや、明日はレースですから。作戦を練らねば。
一致団結?
一致団穴?
・・・明日はどうなる??
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6月24日(日) 【座間味】天気:晴れ時々曇/平均気温:28.2℃/風向:南南西/風速:6m~8m
05:30 『ゆうゆう館』にて朝食
07:15 開会式
08:00 スタート(古座間味ビーチ)
ついに来た。
レース当日。眠気まなこで朝食を取る。前日の泡盛が残っているが今日は長い戦いになると思い、しっかり食べた。ゆうゆう館のおかみさんにお礼を言い一同荷物を持って港に向かう。
『か、風 つよっ!』
昨日、実行委員長が言っていた予想の通り、明らかに昨日より風がある。中止やコース変更になりませんように。。。
7:15頃、開会式が行われ、座間味村長、スポンサーH/H、実行委員長からの挨拶。ほっ、どうやら中止やコース変更にはならないようだ。
レース直前っ。esprit号はどこまでいけるのか!
レース開始前、スタート組で円陣を組み
『えすぷり~~~ファイッオーー』
ベタではあるが皆気合が入る。カウントダウンが始まり『・・・3,2,1』いよいよスタートである。えすぷり号は作戦通り、他艇を伺いながら遅めのスタート。初参戦ということと、隣の艇と接触してトラブルになる事を避けるため様子を見ながらの・・・
「スタート~~~~」
「ガンバレ~!!!」
他艇もいっせいに漕ぎ出す。すごい光景!
1番手は操舵手:晋ちゃん、漕手:山野、奥田。
他の艇は座間味浜を出ると最短コースを狙って左方向に舵を取っているが、我がesprit号は前日の教訓もあり、島に近づかない様ひたすらまっすぐ進む。大分他艇から離されてしまったが、まだ沈もせず順調に帆走中である。そのまま湾内を抜け儀志布島の北側にあるななめの岩山を過ぎたところで交代することとした。ここまでで1時間15分が経過。先頭集団はかなり先まで行っているが、うちとしては作戦通りの展開で上々の滑り出しである。
ここで2番手に交代、操舵手:杉村、漕手:阿川、古賀。
サポート艇からの乗り換えも練習通りスムーズに行う事が出来、今度は黒島の南、渡嘉敷島の北側のルートを目指して出発。風も出てきて大分波も高くなってきたが、その分速力も出てスピードUP♪ヒールしながらもなんとかバランスを取って漕ぎ続け、他艇を1艇かわした。黒島をかわし、前島が近づいて来た箇所で交代。ここまでで1時間43分が経過。順調な感じ♪
3番手は、操舵手:宮ちゃん、漕手:憲ちゃん、小澤。ここで、前島の北側にあるハテ島付近の島の間をサバニが通れるのかサポート艇で偵察に(ほんとはCABOに見てもらいたかったが、見当たらず。。。)と思ったら、なんとサポート艇(ゴムボート)がバウ沈を!バケツを積んでないので、メガネケースやら帽子やらでひたすらに水を汲み出すが、相当海水が入っていてかなり手間取ってしまった。この間に『esprit』は大分前島に接近し、結局渡嘉敷島北側の小島の間は、抜けられなさそうという事がわかりジャイブを行った。・・・がしか~し
”初沈”
すぐさま、練習で培ったサバニリカバリ方法(サバニ合宿レポートを参照)にて復旧開始。さすが皆手馴れていて、練習通りにリカバリ完了。ハテ島北側は浅瀬が続いているので、しばらく北に進んで再度ジャイブ。今度は成功!しかもきれいなジャイブ!同じ失敗を繰り返さない所に集中力の高さを感じました。情報によればここから先は波が高く、だいぶ海況も荒れているとの事で、この辺で交代。ここまでで2時間25分が経過。
4番手は、再度、晋ちゃんに舵を取ってもらい、漕手に杉村とKIKIの登場。そして、サポート艇のクルーを交代させるため、CABOに向かう。サポート艇運転手に、伊良波さん、交代要員として、武田、俊介、山野を乗せて再出発。
他のサバニはいずこへ・・・皆速いなぁ~
ほとんどのサバニ艇は目視できないところまで行ってしまった・・・
サポート艇⇔CABOでクルーチェンジ
丁度このタイミングで、サバニレースを遊覧するフェリーざまみが通過。esprit号の応援として、楠本さん、左近司さん、寳田さんが手を振って応援してくれました。
応援アリガト~~~~!!
がしかし、CABOから見るサバニは時おり高い波に隠れる程で、えっ沈?と思うほどに荒れている。横波があるため、大分上り気味(130℃位)に舵を取っていたとの事ですが、前島を過ぎて3マイルくらい進んだあたりでしょうか、2度目の沈。沈からリカバリまでした所で交代。ここまでで2時間50分が経過。
2度目の沈。写真ではわかりにくいが相当波が高い!!
・・・ここから先、サバニ、サポート艇、CABOに乗っていたほぼ全員が、悪海況の中とても苦しい状況となり、リタイアも覚悟していた。。。
5番手は、操舵手:俊介、漕手:山野、武田。最悪の海況の中で交代後、横波を直撃し間もなく沈。とにかく、この海況を脱出しなければとセールダウン状態で、漕ぎのみで行ってみるかと、リカバリ後なんとか漕ぎ出そうとするが、またしても沈。連続沈に体力のある武田、山野、俊介もかなり辛そうな状態。
先ほど抜かしたサバニにも抜かれ、いつの間にか見えないところまで進んでいる。やばい、後ろを見ればまだ前島が大きく見えるし、チービシはまったく見えない。ということはまだ半分、いや半分も進んでないくらいか。。。既に3時間を過ぎている。リ、リタイヤ・・・いや
『もう1回いけるか~』
かなり体力は消耗していると思ったが、彼等もかなり悔しい思いをしているはず。なんとしてでもここを抜けたい。
『バウを、風上へ!』
もう方向は無視でとにかく風上に進め作戦で再度のリカバリで風上へ。おっ良い感じか!少し進んだかと思った瞬間漕ぎでバランスが崩れ、3度目の沈。さすがにもう限界か。なんとか気合でリカバリをしてもらい、交代。ここまでで3時間19分が経過。
6番手(これで最後だが)は、操舵手:古賀、漕手:奥田、阿川。さっきの3回目の沈で少し希望が見えた、というのも風上に舵を取ることでなんとか進めそうだ、ということと、漕ぎでバランスを崩してしまう、という事。ならば、やはりセールアップして、漕ぎは暫くやめてバランスだけに集中してもらい、帆走のみで行ってみようということに。恐る恐る走り出すと、なんとか帆走出来た。しかし、進む度にバウの左舷側から海水がざっぱんざっぱんと。2番の阿川に海水を汲みだしてもらい、奥田にはバランスを取ってもらおうと踏ん張るがあえなく沈。
う~ん、どうすればいいのか?なんとかバランスさえ取れれば・・・。っとここで、伊良波さんからもっと重心を下げた方がいい。とアドバイスを頂いた。ならばと今度は漕手の2人は座らずに、立て膝状態で、出来るだけ頭を下げる方式で試みる事に。
なんだかんだで、ここまで4時間以上も掛かっている(優勝艇(”ざまみ丸")のタイムは3:05:20(コースレコード)なので、もうとっくにゴールしている艇がいる中で、まだ半分も進んでいない)し、まだ前島が大きく見える位置。しかも次の交代要員が皆船酔いで厳しい状態。自分自身も今の沈でかなりの海水を飲み、相当気持ち悪い。他の艇がアウトリガーを付ける意味が身にしみて分かった気がする。
しかし、トウシロ集団ながら、ここまで頑張って来たんだからなんとかして那覇まで辿りつきたい。
すると阿川が・・・
『絶対那覇に行くぞー、ちきしょー、ウリャーーーー』
と壊れはじめ、、いや、気合を入れました。
ヨシッと、とにかくバランス重視で再出発。するとさっきよりも断然安定している。おっこれはいい。海水は相変わらず入るが汲み出せるレベル。阿川に海水を汲み出してもらい、奥田にバランスを取ってもらう。この方式でなんとか帆走し始めた。もうどれくらいたったか、悪海況を越えてからも突然のスコールでまたも海況が悪くなったりの繰り返しで、とにかく沈せず前に進む事しか考えられない状態が続いた。
沈かと思うほどに荒れている。
とにかく前に。
するとサポート艇の俊介から、
『チービシが見えますよ~』
えっマジで!見ればかすかに島らしきものが見える、あれがチービシか。後ろを見れば前島からもだいぶ離れている。すると伊良波さんから、
『2人漕いでないから、ワンポンにしたらどうだー』
・・・悩みましたが、確かに大分安定してきてはいるし、聞けば速力も3knot程度しか出ていない。しかも漕ごうとするとまた海水が入ってくるような状態だったので、ワンポンの方がいいのか。ということで、もうイケイケでワンポンに。奥田、阿川にはよりバランスに集中してもらうようにし、ワンポンで帆走。速力アーップ。
しばらく進むと左舷前方にセールダウンして力漕しているサバニ艇を発見。んっ、『まいふな』だ。つまり師匠の艇。ほんとならあんなにてこづっていたのに、いつの間にか他の艇に追いついたのかと喜ぶところだが、師匠の艇を抜かして喜ぶわけにも・・・
『山城師匠、すみませ~ん』
と心の中で謝りながら、抜かさせて頂きました。
そしてゴールが見える。もう目と鼻の先だ。。。と思ったら、グッと潮に煽られ、ティラーを離してしまった。するとティラーが海の中に入り込んでしまい水の抵抗で折れてしまった、艇も急に舵が切られる格好となり、ゴール目前にして沈。最悪。(この後の打ち上げ2次会で伊良波さんにこってり絞られました。。。ご、ごめんなさい。。。)とにかく、目前で交代だけはしたくないと、気合でリカバリし、折れたティラーでも操作出来るよう、座る位置をさらに後方にしてリスタート。
気が付くと、今度は右舷前方に見慣れた艇、『まいふな』が。今の沈で抜かれていたようだ。そして、このままゴール。5時間59分20秒。終わってみればタイムリミットの1時間前に完走出来、師匠の顔も立てる事が出来たようで最高の結果となった。
ゴーーーーーーール!!!
お疲れ様でしたー
今大会のLOG
途中、何度もダメかと思ったけど、あきらめないでほんとに良かった。めちゃくちゃ嬉しい。しかもなんと、表彰式では敢闘賞として盾を頂き、もう言葉になりませんでした!!!
座間味村長から敢闘賞として盾を!(嬉)
!!!バンザーイ!!!
山城師匠の「まいふな」が古式クラスで優勝!
師匠から優勝トロフィー泡盛を頂きました。頂きまーす♪♪うまっ
KIKIお疲れ様でした。笑顔がサイコー♪♪
宜野湾港マリーナのハーバーマスターで、サバニレースの実行委員長でもあるマクタさん。いつもお世話になっております。。
最後に・・・
このレースに参加出来た事を、サポート頂いた、会長、社長、伊良波さん、山城師匠、応援して頂いた、楠本さん、内藤さん、左近司さん、寳田さん他アルファの社員の方々、そしてクルーのメンバに心から感謝しています。ここまで来れたのも周りの方の協力なくしては達成できませんでした。
そして、このレースを通じ、改めて感じたのは、チームワークの大切さと信頼感です。皆で協力し、助け合って成しえる事の大切さや楽しさをとても感じる事が出来たと思います。来年以降も続けていき、この気持ちを皆にも味わって欲しいと思います。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
来年は古式クラスを目指して・・・
文 Alpha Wave esprit艇 古賀幸治
☆おまけ☆
次の日、疲れる事を知らないサバニレンジャー達は、プールの飛び込み台でいいだけ遊んだ後、オリオン勝負で4対4のリレーをやりましたとさ。どんだけ~
イチロー wrote:
いやーとてもとても楽しく読ませていただきました
この夏のとても楽しい思い出ありがとうございました。
また来年もやろうね。
それと今度は古式で完走だ!
追伸 やっちーのお店景気が悪いのでもう店しめる
とか言ってるのでまた機会があれば襲撃しましょう
この夏のとても楽しい思い出ありがとうございました。
また来年もやろうね。
それと今度は古式で完走だ!
追伸 やっちーのお店景気が悪いのでもう店しめる
とか言ってるのでまた機会があれば襲撃しましょう
07/08/01 00:03:18
kogaji wrote:
イチローさん、コメントありがとうございますっ。
こちらこそ、お世話になりっぱなしでしたが、
一生の思い出となる最高の時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。
また来年も参加する気満々ですので宜しくお願いします。
もちろん古式でっ(舵取れる様、猛練習しますっ)
P.S.やっちーさんのお店、行きます、行きまーす。
だから閉めないで~m(__)M
こちらこそ、お世話になりっぱなしでしたが、
一生の思い出となる最高の時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。
また来年も参加する気満々ですので宜しくお願いします。
もちろん古式でっ(舵取れる様、猛練習しますっ)
P.S.やっちーさんのお店、行きます、行きまーす。
だから閉めないで~m(__)M
07/08/03 02:07:27
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