実は本当はしばらく予定がなかったのですが、、、
急遽、13日(土)にセーリング初めを行いました。

この日は翌日の葉山マリーナのクラブレースを控えた練習をすることになりました。 平日の疲れもありますし集合はお昼の12時です。
さすがに12時集合ともなると、時間前に人が集まりはじめ予定より前倒しで準備が進みます。

この日集まったメンバーは6名。 テーマは、新しい船"X35"に慣れること、そして私が久々にバウに戻ることです。
下のショットは出航準備を済ませ、陸置きの船を海面へ下架するのを待っているところです。

マリーナの建物はおしゃれなのに後ろ姿がなんだか怖いですね。赤いキャップの人なんか、片足靴がないんですよ。

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船をベルトで吊って海に下ろすところです。 ビーマックス(一番太いところ)が思ったよりスクエアですね。 デッキがトランサムまで広いままできているので、ダウンウィンドも速そうな雰囲気を醸していると思います。

出航後まずは、北風がそよそよ吹く中、スピンラン/ジャイブを練習(通称100本ジャイブ)。 後ろの人たちは役割分担と手順を確認しています。 私は、初めてのシステムに戸惑い、初めは「トリップ!」のコールがかかってからポールを掴んだままデッキの新しいガイを取りに行くモタモタ具合。 予めガイを手にしておけばいいことはすぐに気づきましたけどね。

次の私の課題は、レイジーのシートをスピンポールのエンドの上に掛ける方法です。
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青のガイと赤のシートの二本がスピンの左右にセットされているのですが、ポールのジョーに入っているのは青のガイだけです。 ポールのジョーは上向きなので、赤のシートがポールの下にきていると、次のジャイブのときに邪魔になるのです。(赤緑はトリップコードです)
ですから上の写真のように、赤のシートをポールの上にひっかけておくのですがこれがまた難しい。 シートを少したるませて、前の方へ押し出すように投げる、引く、乗っかる!みたいな手順です。
大倉山の帝王がこれがまた上手い! お手本の度に拍手が起こりました。
「なんか鞭打ってるみたいな手つきですね!」
「うん、オレは夜は打たれる方が好きなんだけどね」
スターボードサイド(右舷)で右手でやるのはまだしも、ポートサイド(左舷)で左手でやるのは難しい!
「ええー、こんなのジャイブの度にやるのかよ~」と思ったのですが、結局これは、ポールに新しいガイをセットしたらシートの下にポールを差し出せばいいだけの話でした、ナルホド。

後ろの方の段取りも調整がついて「スピンはもういいかな」という空気になりましたが、すかさず
「あと4ジャイブお願いします!」
実際はスピンポールがスゴク軽いし、ゆるゆるのガイをセットするだけなので、30フィートのバウより楽ですね。

風がだいぶ落ちましたが、しばらくするとそよそよと南風が入ってきました。 この時期に南か...
その後、クローズ/タックの練習(通称100本タック)に入りました。
バウマンは楽です。 やっぱ時代はノンオーバーラップジブですな。 「スカート!」とか叫ばれることもないし、セールも痛みにくそうでいいや。

ライトウィンドウですが、みな真剣にセールを睨んでいますね。 赤いキャップの人はいつのまにかベージュのキャップに替わっています。

南風は徐々に東へ回り、北東の順風になりました。 タック&タックでマリーナへ近づいて行く中、のんびりしていたのですが
「晋ちゃん、あの蛸壺回るよ!」
えっ、まだやるのか... えっ、ジャイブセット??
「晋ちゃん、マッチじゃないよ!」
不意をつくオーダーにポールセットに手間取ること手間取ること! ライフラインに干渉したままガイをセットしてしまうし、めちゃくちゃな蛸壺回航になりました。 とりあえず、後ろに謝らなくては!
「すいません、すいません」
スピンを上げなおして気を取り直します。
「すいません、すいません」

さっきよりも風が強いのでスピン(シート)が上にあがっている分、ジャイブのときに先ほどの『ポールをシートの下に差し出す』を意識する必要がないことを発見。 ということで、バウマンメモ。

『微風のジャイブは、ポールにガイをセットしたらシートの下へ差し出す』


この写真はオリンピックセイラーが撮ってくれました。 さすが海を知り尽くした男...

この日は12時半過ぎに下架して2時間半は練習しました。 この寒い時期に練習かー、熱心でいいなー。 ウチ以外にキールボートは誰も練習していませんでした。 上架したのは16時過ぎで最後の方は少し寒かったですが、とても充実したものになりました。 片付け中にデッキからキレイな夕焼けを見てしまいました。
始まりが遅いだけなんですけどね「日暮れまで練習したぞ」的な満足感が加わりました。