はじめまして〜、今回初めてブログを担当することになりました!
拙い文章ですが、最後までお付き合いください!


コロナの影響で3年間開催中止となっていたサバニ帆漕レースですが、
2023年はついに開催されることになりました!

2023年のサバニレンジャー
4年ぶりにレースに挑むサバニレンジャーです。
選手9名+サポート1名で挑みました。
なんと、、、、この中で初参戦メンバーは5名もいました、、!!
はたしてどうなることやら、、、

今年は6/22〜25の旅でした。
それでは、今年のサバニレンジャーの戦いを順を追って説明しましょう。







◆6/22(木) 東京出発
この日はそれぞれ仕事終わりに羽田空港に向かいました。
そのまま、荷物検査を終えて飛行機へ、、

飛行機が沖縄の那覇空港に到着し、参加者がここで集合しました。

那覇に到着した新人サバニレンジャーたち
めんそ〜れおきなわ。那覇空港っぽいですね。
ちなみに、この人たちが初参戦メンバーの5人です。

この日はそのままタクシーで各々ホテルに向かい、夕食を済ませ
早めに寝ました。





◆6/23(金) 沖縄本島→座間味島へ...
この日はレースのスタート地である座間味島に移動する日です。
サバニレンジャーはフェリー組とサポート艇であるゾディアック組に分かれて座間味島を目指します。

私はフェリー組だったので、フェリー乗り場のある泊ふ頭に向かいます。

実は、前日に空港に着いた時は沖縄の天候はまさかの、、雨、、
レース本番の天気も心配していたのですが、この日は晴れ!
とりあえず、一安心です、、

(なんでこんなに心配しているかというと、今年のメンバーが集まるとなにかと雨が多く
沖縄練習やSUP練習も雨が多かったのです、、
この中に雨人間がいるのでは、、、???)

ここからおよそ2時間かけてフェリーで移動します。

フェリーレンジャー
フェリーレンジャー

風が気持ちいい
座席に座っていたのは、最初の10分だけ。
フェリーは風が気持ちよくて、ずっと外にいました。
沖縄本島がだんだん小さくなって、、遠くの島を見たり、、どこかにいるはずのサポート艇のゾディアックを探したり、、、
同じフェリーに乗っていた他チームのメンバーと話したり、、

しかし、フェリーのデッキで潮風に吹かれながら、サバニレンジャーはだんだん気づくのです。

「ん?この距離をサバニを漕いで戻るの?」

フェリーで2時間かかる35kmを、自分達の漕力と風の力だけで戻るのです。
今までの沖に少しだけ出ていた練習とは、全く規模感が違うのでした、、、

井の中の新人サバニレンジャーは大海を知ったのでした。

座間味島に到着
2時間のフェリー航海も終わり、座間味の島が見えてきました。
海の色も沖縄本島よりも綺麗で、フェリーから海底が見えるほどでした、、!

民宿へ移動
島に着いたら、座間味で3日間お世話になる民宿に荷物を置いて
島の食堂で昼ごはんを食べました。
昼ごはんを食べていると島猫が寄ってきて、可愛かったです、、
猫好きには2度美味しいお店ですね、、

サバニを艤装していくっ
昼ごはんを済ましたら、マリーナに移動してサバニの艤装です。
艤装というのは、サバニに各種装備を装着させ、組み立てることです。
艤装には、重い装備を装着させたり、紐の結び方を覚えたり、色々とテクニックが必要なのですが、新人メンバー含め、連携しながら手早く艤装することができるようになりました。

初めてサバニを触った時の去年の冬に比べると、成長したなぁ〜〜

落ち込んでるのではなく、涼んでるのです
「暑い、、暑すぎる、、、」
島につくとメンバーの会話の8割はこの内容に、、

梅雨明けの沖縄は暑かったです。
実は天気予報上では気温は東京とほとんど変わらないのです。
ただ、湿度が高かったり、日差しが強かったりと、体感温度はケタ違いでした、、

影という影を見つけて、少しずつ座間味の暑さに体を慣らしていきました。

最終練習
艤装を終えたら、サバニはいよいよ海へ
この日はレース直前の最終練習になります。
サバニレンジャーはこのタイミングで漕ぎ方の確認や翌日のマリリンカップのスタート位置の確認、細かい箇所の最終確認を行います。

この日は風が弱く、風力での推進力はあまり得られなかったのですが
一人一人、漕力を上げてウォーミングアップしました!

サバニ上陸
一通り、練習が終わった後、座間味から約1.5km離れた嘉比島のビーチにサバニを上陸させ、少し休憩することになりました。

座間味の海にテンションが上がるぅぅぅ
遭難しているわけではないです、座間味の綺麗な海にテンションが上がって飛び込んでいました(休憩になっていない)
中にはヤドカリを見つけて遊んでる人もいました。

休憩と座間味の海を楽しんだ後、またサバニを漕いでマリーナに戻りました。
この日は、夕食を済ませてそのまま就寝...zzz

マッサージも忘れずに...
練習後のマッサージも忘れずに...





◆6/24(土) マリリンカップ、アクティビティ、レース前夜祭

この日は翌日のサバニ帆漕レースの前哨戦であるマリリンカップがありました。
マリリンカップは、翌日のサバニ帆漕レースのスタート地点である古座間味ビーチにサバニを移動させること、ビーチの美化運動を実施することを目的として開催されます。


この日もとても暑い朝でした。
みんなで「暑い暑い」と言いながら艤装していると、なんと小雨の雨が降ってきました!
熱った体も少し楽になり、マリーナ全体もクールダウンしました。
これでコンディションはバッチリです!


ちなみに、このマリリンというのはモンローではなく犬のことらしいです。
シロというボーイフレンド犬が隣の阿嘉島から泳いでくるのをずっと待っていたそうです。
座間味に今でもシロを待ち続けるマリリンをスタート位置としてマリリンカップスタートです。
サバニは洋上で止まって待機できないので、レース開始時刻の10:30になったらマリリン像の目の前を通過してスタートになります。

たまたま時計を腕につけていたのが私だったのでスタート時間20秒前からカウントダウンを始めます。
そして、カウントダウンを大きな声で叫びます。

「スタート10秒前!! 9!! 8!! 7!! 6!! 5!!」

ここからはサバニの舵を取るヘルムスの腕の見せ所です。
風の向きや強さを読んで、方向を調整し、スピードをサバニメンバーに伝えます。

「4!! 3!! 2!! 1!!!!!!!」

ヘルムスは叫びます、「漕げーーーーーーー!!!!!!」
同じタイミングで全てのサバニがスピードを上げてマリリンカップが始まりました。

実はこのヘルムス、セイリングの腕前がプロ級、、!!
本人曰く、海の色の違いでどう風が流れているかわかるそうです。

ヘルムスの絶妙な舵で、我々のサバニはスタートと同じタイミングで
漕ぎ出すことができました。


※下のマップの濃い青色の「esprit」が我々のサバニです。

マリリン開始2分後
Tractrac
https://live.tractrac.com/viewer/index.html?target=https://em.event3.tractrac.com/events/3a7085f0-ebe6-013b-aee8-342e996a9920/races/48497600-ebe7-013b-af82-342e996a9920.json
ヘルムスの華麗なスタートタイミングと絶妙なセイリング、漕ぎ手の全力の漕ぎのおかげで、レース序盤は2位をキープ!いい感じ...!

しかし、島を大きく周り風向きが変わってくると、頼みのセイリングが使えなくなってきます。
ここからは漕ぎ一本!全力で漕ぎます!!!

ターン!
Tractrac
https://live.tractrac.com/viewer/index.html?target=https://em.event3.tractrac.com/events/3a7085f0-ebe6-013b-aee8-342e996a9920/races/48497600-ebe7-013b-af82-342e996a9920.json
ターン!
おや...?
Tractrac
https://live.tractrac.com/viewer/index.html?target=https://em.event3.tractrac.com/events/3a7085f0-ebe6-013b-aee8-342e996a9920/races/48497600-ebe7-013b-af82-342e996a9920.json
おや...?
うわぁぁ
Tractrac
https://live.tractrac.com/viewer/index.html?target=https://em.event3.tractrac.com/events/3a7085f0-ebe6-013b-aee8-342e996a9920/races/48497600-ebe7-013b-af82-342e996a9920.json
うわぁぁ

みるみるうちに抜かされていきます、、
ここでメンバー交代をして首位奪還を目指しますが
トップサバニは遥か先に...

マリリンサバニ
それでも諦めずに掛け声を合わせて漕ぎ続けます、、!!
最終的に無事ゴール!サバニを古座間味ビーチに移動することができました!
レースタイムとしては40分、頑張りました!





レース後は古座間味ビーチで昼食を済ませ、座間味の綺麗な海を楽しむことにしました。
シュノーケリングは初めてのメンバーが多かったのですが、綺麗な珊瑚礁を見ながら魚たちと泳ぐことができました。
魚たちは人間に興味津々で、ぷかぷかと浮いていたら下から魚がつついてきたりしました。
中にはあまりの海の綺麗さに海に入ったきり帰ってこなかったメンバーも...
潜水していく...
ピーーース!
泳いでる〜〜


この後に開催されたビーチクリーンに参加後、原付をレンタルして、島を一周しました。
島は坂のアップダウンが多くあって大変でした、、
ですが、潮風に吹かれながら原付を走らせるのは最高です。
原付レンジャー
原付の似合う女
壮大な景色

原付ツーリングの後はサバニ帆漕レースの前夜祭が行われました。
前夜祭ではマリリンカップの結果発表、フラダンス&エイサーの発表がありました。

エイサー
エイサーの覇気溢れる演舞と太鼓に合わせて士気を上げていきます。

ちゃっかり壇上に上がるメンバーたち
エイサーが盛り上がってくると、観客も一緒にステージに上がって踊ります。
沖縄っぽくて陽気な空間が広がります。

ちなみにみんなで踊ることを沖縄の方言で「カチャーシー」と言うそうです。
「カチャーシー」というのは「かき混ぜる」が直訳とのことで、
この幸せな空気をみんなで踊ることによってかき混ぜて、シェアしようという意味らしいです。
なので、沖縄の人はみな、両手を上げて頭上の空間をかき混ぜるように踊ります。
踊る時の手は、男性はグーにして力強く、女性はパーにしてしなやかに踊るそうです。
このことを最終日の国際通りでパフォーマンスしていたエイサー軍団に教えてもらったので、この時点ではサバニレンジャーは女性のカチャーシーをしていますね、、笑

前夜祭に屋台が出ていたのでこの日の夕食はここで済ませました。


前夜祭も終わり、民宿に帰った後は翌日のレースに備えてミーティングをしました。
今回のマリリンカップで色々な課題がわかりました。
というのも、今まで他のサバニと比較したことが無かったからです。
今回のレースで他のサバニチームと比べて漕ぎ力が足りないということがわかりました。
しかし、今から筋トレしても翌日のレースに間に合いません。
我々は漕ぐペースを少し落として、一漕入魂、みんなとタイミングを合わせて漕ぐことを目標としました。



スターゲイザー
ミーティングの後はマリーナまで行って星空観測をしました。
座間味の島は夜になると明かりもなく真っ暗。
地面に寝そべって星空を見上げると満点の星空で、流れ星も頻繁に流れていました。
みんなは何を願ったのでしょうかね...



沖縄3日目はたくさん予定を詰め込みましたね、、笑
明日はいよいよサバニ帆漕レース本番!この日はしっかりと寝ました...zzz





◆6/25(日) レース当日

ついにレース当日です。
この日は6時に起きて準備をします。
座間味では民宿の女将さんが朝ごはんを毎日作ってくれました。
この日はレースということでおにぎりを握ってくれました!
ありがとうございます。

予定だとスタート時点の古座間味ビーチまで徒歩で行く予定だったのですが、
一部メンバーを女将さんが車で送ってくれました。
こちらもありがたい、、、、

天候は晴れで絶好のサバニ日和でした。
(サバニメンバーの中に雨人間いる説、もしかしたら立証ならず、、??)
予報だと海上では陸から沖にかけてやや強い風が吹くと出ています
つまり、レース上では向かい風ということになります。 


円陣を組みます
レースが始まる前に円陣を組んで気合を入れます。
「那覇まで無事戻るぞ!!」
「おぉぉぉぉーーーー!!!」


さぁ、ついにサバニ帆漕レースが始まります。
スタートまでのカウントダウンが始まると、古座間味ビーチが緊張感に包まれます。


サバニレーススタート
スタートと同時に砂浜の上のサバニをみんなで押し出します。
サバニが海に進水したら、漕ぎ手はどんどんサバニに飛び乗っていきます。


順調な漕ぎ出し
スタート開始30分後、サバニは順調に進んでいきます。
前日のマリリンカップでの課題となった漕ぐタイミングですが、
掛け声を合わせて、ピッタリとタイミングが合っています。


レース開始後1時間後
スタート開始約1時間後、レースのおよそ3分の1あたりの位置にある黒島を横切る場面がありました。
ですが、10分こいでも景色が変わっていないのです。
メンバーを変えてもう一度トライします。

漕いでも漕いでも...
まだ黒島が右手に見えます。
気合を入れてもう一度漕ぎます。

待てど暮せど
顔を上げてみると黒島の位置が前回と同じなのです。
ここらへんでサバニレンジャーは薄々気づき始めます。
「もしかして、進んでいない...??」


サバニは風に流されやすい船です。
我々のサバニもその弱点を克服できず、漕げども漕げども前に進んでいなかったのです。

進んでいない...
窮地から脱するために力自慢メンバーにチェンジして全力で漕ぎます。
ですが、黒島の横を通り過ぎることができず、無念のリタイア...
後でわかったことなのですが、2時間も黒島の前を全力で漕ぎ続けてたそうです。
あの時の景色の変わらない中漕ぎまくった黒島の景色は今も忘れられません...


他のサバニも続々リタイアする中、我々もサポート艇のゾディアックにサバニをくくりつけます。
一部メンバーはヨットに乗り込み、メンバーはゾディアックに乗って那覇に戻ることになりました。
ゾディアックに引っ張られながら戻っていくサバニを見ながら、リタイアした事実を受け止めます。
中には涙するメンバーも...


レースの結果としては、エントリーした29艇中、ゴールしたのは5艇だけ。
海上のコンディションが悪かったのもありますが、練習不足を実感したレースでした。
完走したチームの中には中学生のチームもあったそうです。


沖縄本島が見えてきました
ヨットからの帰路。
だんだん目的地であった那覇港が見えてきます。
この頃は気持ちも落ち着いて、海の景色を楽しめるぐらいになってきました。


お疲れ様!
レース後は一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びました。
その後は表彰式です。
こちらでもエイサーとシーサーの演舞でひと盛り上がり。

またこの表彰式は交流会も兼ねており、
他のチームと交流しながらサバニ帆漕レースを締めくくりました。


今日はここで解散、、
沖縄特有の文化の締めステーキをしてそれぞれホテルに戻りました。





◆6/26(月) 沖縄→東京へ

沖縄最終日はそれぞれゆっくり過ごして、そのまま空港に向かいお昼の便で東京に戻りました。




以上が今年のサバニレンジャーの戦いでした。
結果としては非常に悔しい内容にはなってしまいましたが、ここで落ち込んではいけません!
この悔しさをバネに、来年こそは必ず完走を目指して、練習を積んでいきます!

長くなってしまいましたが、今年のサバニブログはこれで終わりです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。





ブログの最後に、今回の旅の途中で行われたプロポーズを添えて...
素敵な景色には素敵なプロポーズを